デジタルコレクションについて
大阪教育大学附属図書館には、明治初期からの師範学校時代を含め、およそ130年余の本学の歴史のなかで収集保管されてきたいくつかの特色ある資料群がある。
これらの貴重な資料をより広く公開することを目的として、掛図と古地図の一部等を電子化し、デジタルコレクションを作成した。
【掛図】教育用の掛図は多くの種類のものが刊行されたが、当館では、歴史・地理・理科などの分野を中心として、300幅以上の掛図類を所蔵している。
現在デジタルコレクションで公開しているのは、そのうちの61点である。明治・大正・昭和を通じて教育現場で使用されていたものである。
【古地図】当館所蔵の古地図のうち35点を電子化した。
そのほとんどを占める33点が、現在の大阪市域を対象としている。他に1点は江戸、1点は堺を対象としている。
木版印刷によって大量に出回ったいわゆる「板行図」が多く、35点の内、『増補 大阪図』と『新板増補 大阪之図』『新板増補 大坂之図』の3点は、同じ版で印刷され、彩色のみ微妙に異なっている。
また、『懐宝 大阪図』と『大阪指掌図』とが同じ版、『萬寿 大阪細見図』と『摂津大坂図』も同じ版で印刷されており、これらも「版行図」としてはそれぞれ1点と数えるべきであろう。
したがって、古地図の内容に即して重複を避けるならば、実際の点数は31点で、内29点が大阪市域ということになる。
ただし、彩色の違いも、古地図を考察する場合の重要なポイントとなりうる。
※ 古地図については、本学教職教育研究開発センター 中尾健次教授に解説をお願いした。(2009年4月)
※ 古地図のより高精細な画像は大阪教育大学附属図書館内で閲覧できます。ただし、研究利用を目的とする場合に限ります。
希望される方は大阪教育大学附属図書館 雑誌係 までお問い合わせください。
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